(寒水を釣る)
5月3日・5日
3日は師匠と船長とで寒水へ行く。
途中の車中で、師匠やら船長が「フライマンて〜のは、だいたいいがエー車乗っとる。チェロキーとかな」とおっしゃる。嫌味がこもってますな。でも私が知るフライマンは、フツーの慎ましい車なのだよ。いや、チェロキーは一人おったが・・。それから「フライマンはカッコがエエ」。それで私もカッコイイのかと尋ねたら「お前はカッコ悪い」とおっしゃる。カッコイイの意ではないらしい。そして「おまえもフライマンだったら、ヒゲ生やせ」「キセルでなくパイプ吸え」とのたまう。私の周りのフライマンにヒゲ生やした知り合いは一人しか居ないし、パイプ吹かすフライマンなんぞ、いまだ一度もお目にかかったことが無いのだ!!
そもそも郡上の餌釣り師は、フライマンに対して、偏見の塊なのだ。フライマンはね、フツーの釣り人なのです。慎ましい車に乗って、週末を待ち焦がれて、川へ行ってたくさん釣りたい。「ネイティブな渓魚に1匹でも会えればいい」なんて戯言はウソ。本当は山ほど釣りたい。でかいの釣りたいのだよ。釣り人はみんな、ギラギラとした根性で川へと向かうのです。

さてそんな下らんことを話しながら、寒水へ10時過ぎに着く。
水が多いので、どんどん上流へ行く。そして上下に分散して入渓。でもあたしにゃ水が多すぎて、30分で挫けた。ヒマになったので山菜を探すも、まだまだ早すぎる。美味しそうな若芽もあったけれど、どこかの道の駅のような事になるのも怖い。それでアザミを見つけて、その若芽を摘んでたら、上流から帰ってくる釣り人がいた。暫く話して魚籠の中身を見せてもらう。う〜ん、20匹くらい。「すごいですねー」といって別れた。
12時集合。師匠3匹に船長・私0匹。それから船長の山で採れたタラの芽を天ぷらにして食す。ホクホクで旨い。師匠の釣ったイワナは昇天していただいて、これも天ぷら。フワフワで旨い。そして私の採ったアザミは三杯酢で和える。あんまり人気が無かったので、ほとんど自分で食う。あと、ケーちゃんやって飯盒ごはんで食う。
後半はもっと上流へ行って、師匠2匹、船長4匹、私もやっとこ1匹釣って終了したのでした。

5日、ひとり九頭竜の久沢へ行こうとしたら、夢の架け橋の先のゲートが閉まってた。それで田茂谷に変更。そこここに残雪があります。水も多い。途中に1台だけの釣り人の車を横目に、どんどん上流へ行く。本当は出渓点に車を止めて、そこから下って谷に下りるつもりが、途中の林道に積雪があって、すごすごバックで引き返す。約100m。後ろにひねった背中が攣る。
谷へ降りて、とりあえず#14のドライを振る。瀬での反応は全くなし。しばらくしてゆるい流れで1匹出たけどすぐバレた。それから落ち込みの巻き返しで1匹釣った。18cmくらい。ただその後の反応はかんばしくなくウェットにする。そしたらまあ、とりあえずは反応は良くなった。巻き返しを中心に5匹ばかり。みんな18cmくらいです。
その後、入谷に移動しようとしたら途中に倒木があってすごすご引き返す。やっぱりバックで100m以上。背中が攣る。国道下(本流)に車を止めて昼食。そして釣り始めるも、全く釣れなんだ。

(ようやく新緑の土京)
5月15日 土京川
先週はまた、よう雨が降りましたねえ。そろそろ庄川やら九頭竜やらで釣りたいところですが、増水のそこには行きたくない。
今週末こそ、多分、そこへ行くぞ。
以下、写真のみ。


黄金のイワナ?これは先週の寒水で。


土京のアマゴ


土京のアマゴ


土京のイワナ

(六厩・女滝)
5月21日 荘川
今日はまず中嶋谷へ行った。入り口の橋に着いたのが10時前で、私としちゃあ早い時間。先行者なし(もう帰ったかも・・)。
その橋の下を覗くと、20cmくらいのお魚が数匹行列してる。
う〜っ、釣れるかも〜〜。いそいそと川に降りて、最初の淵ではなんにも出なかったけど、その上の瀬で20cmイワナを釣った。それから2匹ばかり連続でバラして「落ち着くのだ!」と自分に言い聞かせて、でもやっぱりバラしは続いて、そうこうしてるうちにお魚の反応は鈍くなり、最後のプールでは良型アマゴをバラした。結局、釣ったのは最初の1匹だけで、後の7〜8匹は全部バラした。

自分の技量の無さに凹みながら六厩へ行く。カップ焼そば食ってビールで英気養って川に立つ。そこにはミミズの空き箱2個。今朝のだな。ヤナやつが居るもんだ。きっとコイツの車の中は綺麗なんだろうな。そう思う。
そして釣り始めるも、全く反応なし。いつもなら仔アマゴが必ずまとわり着くとこでも反応なし。それで左岸から流れ込む小さな支流に入ってみた。とりあえず仔アマゴが釣れる。まあ、嬉しい。廻りの木々にある熊棚をめでながら暫く進むと、またミミズの空き箱2個。前のと同じパッケージ。同一人物に違いなくヤナやつだ。
そしてまた本流に戻って、苦労に苦労を重ねて、やっとこさ1匹のアマゴを釣った。

それから今度は庄川の上流へ行く。
去年やってた林道の工事区間は終了してて、下流部からスイスイと進めます。ただ、さすがに人気の谷。一定区間ごとに釣り人らしき車が止まってて、それでどんどん上流に追いやられて、私の思う最後の駐車スペースまできてなんとか谷に入れた。
メインなポイントでは反応は無かったけれど、小さなポイントだったりシビアなポイントだったりに毛ばりを浮かべると、イワナがそこそこ毛ばりを咥えてくれた。まあ、サイズは小さいけれど・・・、とりあえず、満足。

納竿は5時。今日は私としては結構歩いた。そこそこの疲労感は心地よいです。

5月29日 庄川タケノコ釣行??
金曜日に師匠が掛軸店に顔出して「日曜日、庄川行って、タケノコ採って釣りしよう」と言う。
「えっ、台風来るよ。大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫!あれは太平洋側に雨降らすだけだから」

と言う訳で、29日、庄川へ行くことになりました。
当日の朝8時、雨降ってます。でも長良川の水位は増水してるものの、この状態ならばフライも可能です。そして9時半過ぎに師匠が迎えに来て出発。でもその時点で長良川の水位はもっと増してて、私はその時点で釣りは諦めた。
師匠は「ミミズには絶好の水だ!北へ行けば、そんなに降っとらんだろうし」とご満悦。
それから高速乗って荘川着いて、上流に向かう。途中の庄川はどえらい増水。師匠は「淵ならナントカなる」と言ってたものの、上流の濁流を見て、さすがに挫けた。

まあ、予想通り、タケノコ採りになる。
雨が降り続くので私は釣りの格好をする。そしてとりあえずビールで乾杯。なんの乾杯なのだ??そして2人していそいそと笹薮に突っ込みます。タケノコはあちこちにあって、それをポキポキ手折ってると無心になれます。あの、ポキッて感覚は心地よい。ただ、暫くしてたら、なんかお尻のあたりが濡れてきた。どうもウェーダーに穴が開いてるらしい。まだ1年しか使ってないのに・・。型落ち品だから仕方ないか。そしてゴアのレインウェアの中も湿ってきた。もう10年近く使ってるから仕方ない。

お互いそこそこのタケノコを採ったので、橋の下に入ってケーちゃんをやる。
濁流がゴーゴーとうるさくって、それが橋に反響して、師匠の話す言葉が聞き取り難い。適当に相槌を打つ。たぶん師匠も同じだと思う。タケノコも湯がいて、めんつゆとマヨネーズで頂く。旨い。ビールは私だけ。師匠は運転手なので頂けない。申し訳ないっす。
ただ、穴の開いたウェーダーで濡れた下半身と、湿けってくるレインウェアに濡れた上半身で、私ぁ結構寒くなってきた。あとで聞いた話では、師匠は新品のカッパで暑いくらいだったんだとか。

最後にカレーパスタを頂いて帰途に着く。その車中では、口の中がイガラッポかった。タケノコは、しっかり湯がいた方がよろしい。